まくまくGradleノート
Gradle で Java プロジェクトをビルドする
2014-06-08

Java プラグインを適用すると、Java のプロジェクトをビルドするためのタスクが定義されます。

build.gradle

apply plugin: 'java'

Java プロジェクトのディレクトリ構成

Java プラグインはデフォルトで、以下のようなディレクトリ構造でソースコードが格納されていることを期待して動作します。

src/main/java              製品用の Java ソースコード
src/main/resources         製品用のリソースファイル
src/test/java              ユニットテスト用の Java ソースコード
src/test/resources         ユニットテスト用のリソースファイル

例えば、com.example.Main クラスのソースコードは下記のようなパスに格納します(build.gradle ファイルがあるディレクトリからの相対パスです)。

src/main/java/com/example/Main.java

package com.example;

public class Main {
    public static void main(String... args) {
        System.out.println("Hello");
    }
}

java プラグインを使ったビルドとプログラムの実行

java プラグインが提供する build タスクを実行することにより、Java プロジェクトのビルドを行うことができます。

$ gradle build
...
BUILD SUCCESSFUL

ビルドが成功すると、build ディレクトリに生成物が出力されます。 例えば、クラスファイルは build/classes/mainbuild/classes/test ディレクトリ以下に出力されます。このディレクトリにクラスパスを通せば、Java プログラムを実行することができます。

$ java -cp build/classes/main com.example.Main
Hello World

また、build/libs 以下には、クラスファイルをアーカイブした JAR ファイルが格納されます。 JAR ファイルの名前は、デフォルトで **<プロジェクトのディレクトリ名>.jar** となります。 例えば、ディレクトリ名が `sample` の場合は、下記のように実行できることになります。

$ java -cp build/libs/sample.jar com.example.Main
Hello World

ちなみに、出力先された build ディレクトリは、java プラグインが提供する clean タスクで削除することができます。

$ gradle clean
2014-06-08