Java プラグインを適用すると、Java のプロジェクトをビルドするためのタスクが定義されます。
apply plugin: 'java'
Java プラグインはデフォルトで、以下のようなディレクトリ構造でソースコードが格納されていることを期待して動作します。
src/main/java 製品用の Java ソースコード
src/main/resources 製品用のリソースファイル
src/test/java ユニットテスト用の Java ソースコード
src/test/resources ユニットテスト用のリソースファイル
例えば、com.example.Main
クラスのソースコードは下記のようなパスに格納します(build.gradle ファイルがあるディレクトリからの相対パスです)。
package com.example;
public class Main {
public static void main(String... args) {
System.out.println("Hello");
}
}
java プラグインが提供する build タスクを実行することにより、Java プロジェクトのビルドを行うことができます。
$ gradle build
...
BUILD SUCCESSFUL
ビルドが成功すると、build
ディレクトリに生成物が出力されます。
例えば、クラスファイルは build/classes/main や build/classes/test ディレクトリ以下に出力されます。このディレクトリにクラスパスを通せば、Java プログラムを実行することができます。
$ java -cp build/classes/main com.example.Main
Hello World
また、build/libs
以下には、クラスファイルをアーカイブした JAR ファイルが格納されます。
JAR ファイルの名前は、デフォルトで **<プロジェクトのディレクトリ名>.jar** となります。
例えば、ディレクトリ名が `sample` の場合は、下記のように実行できることになります。プロジェクトのディレクトリ名>
$ java -cp build/libs/sample.jar com.example.Main
Hello World
ちなみに、出力先された build
ディレクトリは、java プラグインが提供する clean タスクで削除することができます。
$ gradle clean