現在使用している PC の環境変数として、ORG_GRADLE_PROJECT_
というプレフィックスで始まる変数を定義しておくと、Gradle のビルドスクリプト内から、プロジェクトのプロパティとして参照できるようになります。
ユーザごとに異なる設定(ユーザ ID やパスワード)などの設定を行いたい場合に使用すると便利です。
下記の例では、Maven サーバ用のアクセス情報を示すプロパティ(MAVEN_USERNAME
など)を設定しています。
export ORG_GRADLE_PROJECT_MAVEN_URL=http://repo.mycompany.com/maven2
export ORG_GRADLE_PROJECT_MAVEN_USERNAME=xxx
export ORG_GRADLE_PROJECT_MAVEN_PASSWORD=yyy
あとは、下記のようにビルドスクリプトの中から簡単に参照することができます。
repositories {
maven {
credentials {
username MAVEN_USERNAME
password MAVEN_PASSWORD
}
url MAVEN_URL
}
}
定義されていないプロパティを参照しようとすると、エラーになってしまいます。
プロジェクトのプロパティが定義されているかどうかを調べるには、下記のように project.has
メソッドを使用します(project.
は省略できます)。
if (!project.has('MAVEN_USERNAME')) {
println 'ORG_GRADLE_PROJECT_MAVEN_USERNAME is not set'
}
環境変数 ORG_GRADLE_PROJECT_xxx
で定義された値も、プロジェクトのプロパティとして参照できるようになるため、上記のようにして定義されているかどうかを確認することができます。