Gradle の java プラグインを使用して、実行可能な JAR ファイルを作成してみます。 ここでは、下記のような簡単な Hello World アプリケーションをビルドします。
package com.example;
public class Main {
public static void main(String... args) {
System.out.println("Hello");
}
}
JAR ファイルを特別なパラメータなしで実行できるようにするには、JAR ファイルにアーカイブする Manifest ファイルでエントリポイントとなる Main クラスを指定しておく必要があります。
ビルドスクリプト内で下記のように記述しておくと、com.example.Main
をエントリポイントとするような Manifest ファイルを生成してくれるようになります。
apply plugin: 'java'
version = 1.0
jar {
manifest {
attributes 'Main-Class': 'com.example.Main'
}
}
ビルドします。
$ gradle build
...
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 1.063 secs
作成された JAR ファイルは、下記のように実行できるようになっているはずです。
$ java -jar build/libs/sample-1.0.jar
Hello
上記のファイル名からもわかるように、プロジェクトのプロパティ (version
) に設定したバージョン情報が、自動的に JAR ファイル名のプレフィックスとして設定されます。