まくまくGradleノート
Gradle で実行可能な JAR ファイルを作成する
2015-07-10

Gradle の java プラグインを使用して、実行可能な JAR ファイルを作成してみます。 ここでは、下記のような簡単な Hello World アプリケーションをビルドします。

src/main/java/com/example/Main.java

package com.example;

public class Main {
    public static void main(String... args) {
        System.out.println("Hello");
    }
}

JAR ファイルを特別なパラメータなしで実行できるようにするには、JAR ファイルにアーカイブする Manifest ファイルでエントリポイントとなる Main クラスを指定しておく必要があります。 ビルドスクリプト内で下記のように記述しておくと、com.example.Main をエントリポイントとするような Manifest ファイルを生成してくれるようになります。

build.gradle

apply plugin: 'java'

version = 1.0

jar {
    manifest {
        attributes 'Main-Class': 'com.example.Main'
    }
}

ビルドします。

$ gradle build
...
BUILD SUCCESSFUL

Total time: 1.063 secs

作成された JAR ファイルは、下記のように実行できるようになっているはずです。

$ java -jar build/libs/sample-1.0.jar
Hello

上記のファイル名からもわかるように、プロジェクトのプロパティ (version) に設定したバージョン情報が、自動的に JAR ファイル名のプレフィックスとして設定されます。

2015-07-10