gradle
コマンドを実行すると、デフォルトでは毎回 Java のバーチャルマシンを起動するため、下記のような簡単なタスクを実行するだけでも 2、3 秒の実行時間がかかってしまいます。
task hello << {
println 'Hello'
}
$ gradle hello
:hello
Hello
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 2.353 secs
gradle
コマンドを実行するときに、–daemon オプションを付けるようにすると、Gradle のプロセスを常駐させ(デーモン化)、そのプロセスを毎回のビルドで使いまわすようになります。
初回はデーモンの立ち上げのために時間がかかりますが、2 度目からのビルドは高速に実行することができます。
下記の実行例を見ると、1 秒以内に処理できていることがわかります。
$ gradle --daemon hello
:hello
Hello
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 0.905 secs
ちなみに、常駐している Gradle のプロセスは、3 時間使用されないと自動的に終了します。 下記のように明示的に停止することもできます。
$ gradle --stop
Stopping daemon(s).
Gradle daemon stopped.
gradle
コマンドに毎回 --daemon
オプションを付けるのが面倒な場合は、Gradle の設定ファイル (gradle.properties) でデーモンを常に有効にすることができます。
設定は下記のいずれかのファイルで行います。
org.gradle.daemon=true