Kotlin は Java との親和性を重視して作成されたコンパイル型の言語です。 IntelliJ IDEA の開発元である JetBrains 社によって作成された言語であり、強力な IDE のサポートがあります。
2017年の Google I/O で、Google が Android における Kotlin の公式サポートを発表したため、言語としての知名度が一気に向上しました。
Kotlin には次のような特徴があります。
.class
ファイルを生成します。簡単な Kotlin のコードであれば、下記のサイト上で直接実行することができます。
左側のペーンでサンプルコードを選択して Run ボタンを押せば、実行結果が下の出力エリアに表示されます。 エディタ部分には、任意のコードを入力することができるため、簡単な文法テストだけであれば、このサイト上だけで済ませてしまうことができます。
Kotlin のスタンドアロン・コンパイラをインストールしておけば、kotlinc
コマンドを使用して Kotlin のソースコード (.kt) をコンパイルすることができます。
下記のサイトに各環境でのインストール方法が説明されています。
$ brew update
$ brew install kotlin
macOS であれば、Homebrew(brew
コマンド)などを使ってインストールしてしまうのが簡単です。
C:\> choco install kotlinc
Windows であれば、Chocolately を使ってインストールしてしまうのが簡単です。 コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動して、上記のようにタイプするだけでインストールできます。
GitHub 上 Kotlin リリースページ から、実行バイナリを直接ダウンロードして使う方法もあります。
ダウンロードした zip アーカイブを展開し、bin
ディレクトリに PATH を通してやれば OK です。
kotlinc
コマンドが実行できるようになったら、下記のようなサンプルコードをコンパイルして実行してみましょう。
ビルド後のアプリケーションは、Java アプリケーションと同様に java
コマンドを使用して実行することができます。
fun main(args: Array<String>) {
println("Hello, world!")
}
$ kotlinc sample.kt -include-runtime -d sample.jar
$ java -jar sample.jar
Hello, world!
kotlinc
でコンパイルしたアプリケーションの実行には、Kotlin ランタイムが必要です。
kotlinc
の -include-runtime
オプションは、生成する JAR ファイル内にこの Kotlin ランタイムを含めてしまう指定です。
このようにして作成した JAR ファイルは、上記のように単独で実行することができます。
JetBrains 社が提供している IntelliJ IDEA という統合開発環境 (IDE) は、ネイティブで Kotlin による開発をサポートしています。 Community Edition であれば無料で使用することができますので、Kotlin で本格的に開発を行いたい場合はインストールしておくとよいでしょう。 Kotlin の生みの親である JetBrains 社が作成している IDE ですので、今後も長期的にリリースが続くと思われます。
IntelliJ IDEA でプロジェクトを作成するときに、Kotlin を選択すれば開発準備 OK です。
Kotlin で Android アプリを作成するときは、Android Studio に Kotlin サポートを追加して使用します。
プロジェクトの作成時に下記のように Include Kotlin support にチェックを入れてやれば、スケルトンコードも Kotlin ファイルとして生成されます(MainActivity.kt
などが生成されます)。