まくまくMeta Traderノート
カスタムインジケータを作成する
2015-02-01

ここでは、最初のステップとして、ローソク足の終値をラインで結ぶだけのカスタムインジケータを作成してみます。 Meta Editor 上で Control + N を押して、Custom Indicator を選択すると、カスタムインジケータのファイルを新規作成することができます。

MyIndicator.mt4

#property strict
#property indicator_chart_window
#property indicator_buffers 1
#property indicator_plots 1

// Default properties for Line 1
#property indicator_label1 "Line 1"
#property indicator_type1 DRAW_LINE
#property indicator_color1 clrRed
#property indicator_style1 STYLE_SOLID
#property indicator_width1 1

// Buffer for indicator line
double gBuffer[];

int OnInit() {
    SetIndexBuffer(0, gBuffer, INDICATOR_DATA);
    return INIT_SUCCEEDED;
}

int OnCalculate(
        const int rates_total,      // ローソク足の数
        const int prev_calculated,  // 前回の OnCalculate() の戻り値
        const datetime &time[],     // ローソク足ごとの時刻 [0..rates_total-1]
        const double &open[],       // ローソク足ごとの始値 [0..rates_total-1]
        const double &high[],       // ローソク足ごとの高値 [0..rates_total-1]
        const double &low[],        // ローソク足ごとの安値 [0..rates_total-1]
        const double &close[],      // ローソク足ごとの終値 [0..rates_total-1]
        const long &tick_volume[],
        const long &volume[],
        const int &spread[]) {
    // 終値をそのままインデックス・バッファに詰める
    for (int i = 0; i < rates_total; ++i) {
        gBuffer[i] = close[i];
    }

    // 最新の終値をチャートの左上に表示
    Comment(time[0] + " -- " + close[0]);

    // 次の OnCalculate() の prev_calculated にこの値が入る
    return rates_total;
}

各パートの説明

#property indicator_chart_window  // チャート上に表示する
#property indicator_buffers 1     // 使用する時系列バッファの数(表示用 + 計算用)
#property indicator_plots 1       // 使用する時系列バッファの数(表示用)

このプロパティでは、カスタムインジケータをローソクチャート上に重ねて表示すること、ラインを 1 本だけ使用することを宣言しています。 仮に、別ウィンドウでインジケータを表示したい場合は、indicator_chart_window の代わりに indicator_separate_window を指定します。

#property indicator_label1 "Line 1"
#property indicator_type1 DRAW_LINE     // 表示方法: ライン
#property indicator_color1 clrRed       // 色: 赤
#property indicator_style1 STYLE_SOLID  // ラインの種類: 実線
#property indicator_width1 1            // 太さ: 1

上記のプロパティでは、表示用の 1 本目のラインの設定を行っています。ここではラインが 1 本だけですが、複数のラインを表示するカスタムインジケータを作る場合は、各プロパティ名のサフィックスを 2, 3, 4 と増やしていきます。

// Buffer for indicator line
double gBuffer[];

int OnInit() {
    SetIndexBuffer(0, gBuffer, INDICATOR_DATA);
    return INIT_SUCCEEDED;
}

最初に一度だけ呼ばれる OnInit() 関数の中では、配列 gBuffer を、画面表示用のバッファ (INDICATOR_DATA) として割り当てています。このバッファに値を設定することで、画面上にインジケータが表示されることになります。仮に、計算用としてだけ使うバッファを追加で割り当てたい場合は、INDICATOR_CALCULATIONS というタイプを指定して割り当てます(この場合、indicator_buffers プロパティの値を 2 に増やします)。

int OnCalculate(
        const int rates_total,
        const int prev_calculated,
        const datetime &time[],
        const double &open[],
        const double &high[],
        const double &low[],
        const double &close[],
        const long &tick_volume[],
        const long &volume[],
        const int &spread[]) {
    // 終値をそのままインデックス・バッファに詰める
    for (int i = 0; i < rates_total; ++i) {
        gBuffer[i] = close[i];
    }

    // 最新の終値をチャートの左上に表示
    Comment(time[0] + " -- " + close[0]);

    // 次の OnCalculate() の prev_calculated にこの値が入る
    return rates_total;
}

計算のメイン部分となるのが OnCalculate() 関数です。OnCalculate() 関数は、tick(価格の更新)が発生するごとに呼び出されます。 チャート上のローソク足の数や、始値、終値などの情報がパラメータで渡されます。

パラメータの説明

  • int rates_total – ローソク足の数
  • const datetime &time[] – ローソク足が確定した時刻(time[0] が最新のローソク足)
  • const double &open[] – ローソク足ごとの始値(open[0] が最新のローソク足)
  • const double &high[] – ローソク足ごとの高値(high[0] が最新のローソク足)
  • const double &low[] – ローソク足ごとの安値(low[0] が最新のローソク足)
  • const double &close[] – ローソク足ごとの終値(close[0] が最新のローソク足)

価格などを示すデータは、配列の形で渡されます。配列のインデックス 0 が最新のローソク足の価格を表しています。ローソク足の本数は rates_total で渡されるので、配列のインデックスとしては、0(最新の値)〜 rates_total-1(一番古い値)の範囲で指定することができます。 例えば以下のような感じです。

  • close[rates_total - 1] – チャート上の左端のローソク足の終値
  • close[0] – チャート上の右端のローソク足の終値

以下のようにすべてのローソク足の終値を、インジケータ用のバッファにそのまま設定してやることで、終値を結ぶインジケータを表示しています。

for (int i = 0; i < rates_total; ++i) {
    gBuffer[i] = close[i];
}

実は、OnCalculate() が呼び出されるたびに gBuffer[] のすべての値を再設定する必要はありません。 前回の呼び出しでセットした値は、gBuffer[] に保持されているためです。 これを利用した最適化の話は次の記事へ続く。。。

2015-02-01