Python の対話型シェルのスタートアップ処理を設定する (PYTHONSTARTUP)

python コマンドを単独で実行したときのインタラクティブシェルは、環境変数 PYTHONSTARTUP に指定したスタートアップ・スクリプトを最初に実行します。 これを利用して、日常的に使用したい関数などを自動的に定義することができます。

例えば、下記の例では、ホームディレクトリにある .pythonstartup スクリプトを読み込むように設定しています。

~/.bash_profile (Linux や Mac OSX の場合)
export PYTHONSTARTUP=~/.pythonstartup

Windows の場合は、システムのプロパティから環境変数を設定してください(~/ という表記は使用できないので、スタートアップ・スクリプトの位置はフルパスで指定する必要があります)。 コマンドラインから環境変数を設定することもできます。

C:\> setx PYTHONSTARTUP D:/x/myconf/pythonstartup.py
(コマンドプロンプトを再起動して反映)

下記のスタートアップ・スクリプトでは、モジュールのソースコードをさくっと確認するための DEV.code 関数を定義しています。DEV.file 関数の方は、指定したモジュールのコードを Vim エディタで開きます。

~/.pythonstartup
class DEV:
    @staticmethod
    def code(obj):
        import inspect
        print(inspect.getsource(obj))

    @staticmethod
    def file(obj):
        import inspect
        import os
        os.system('gvim ' + inspect.getfile(obj))

あとは、Python のインタラクティブシェルを起動すれば、上記の関数が定義された状態で起動します。

$ python
...
>>> import os
>>> DEV.code(os.path.split)
def split(p):
    """Split a pathname.

    Return tuple (head, tail) where tail is everything after the final slash.
    Either part may be empty."""

    seps = _get_bothseps(p)
    d, p = splitdrive(p)
    # set i to index beyond p's last slash
    i = len(p)
    while i and p[i-1] not in seps:
        i -= 1
    head, tail = p[:i], p[i:]  # now tail has no slashes
    # remove trailing slashes from head, unless it's all slashes
    head = head.rstrip(seps) or head
    return d + head, tail