下記のサンプルでは、2 つの変数を足し合わせる add
メソッドを定義しています。
// メソッドの定義
def add(a, b) {
a + b
}
// メソッドの呼び出し
def val = add(100, 200)
println val
Groovy では、他の多くのスクリプト言語と同様に、メソッド内で最後に評価された式の値がそのまま戻り値となるので、return
キーワードを省略することができます。
また、パラメータの型や、戻り値の型も明示する必要はありません(最初に def
とだけ書けばよい)。
次のように型を明示することもできます。
int add(int a, int b) {
a + b
}
戻り値がないことを明示したいのであれば、Java と同様に void
と定義することもできます。
戻り値の型が void
のメソッドの戻り値を強引に取得しようとすると、null
が返されます。
void greet(String name) {
println 'Hello, ' + name
}
def val = greet('Jack')
println val //=> null
メソッド呼び出し時のパラメータを囲む括弧は、次のように省略することができます。
def val = add 100, 200
ただし、パラメータを 1 つも持たない場合は、呼び出し時の括弧を省略することはできません。
void greet() {
println 'Hello'
}
greet() // 括弧は省略できない