指定した拡張子を持つファイルを列挙する
ここでは、Python でカレントディレクトリ以下の .java
ファイルを列挙する例を示します。
glob を使用する方法(オススメ)
glob.iglob
関数や glob.glob
関数を使用すると、いわゆるグロブ(シェルのワイルドカード)によるパターン指定でファイルを列挙することができます。
glob.iglob
はジェネレーターで、glob.glob
は通常の関数です。
つまり、glob.iglob
は for ループでイテレート処理したいとき、glob.glob
はリストで取得したいときに使います。
Python 3.5 以降では、ディレクトリを再帰的にたどるための **
も使用できます。
この場合は recursive
パラメータを True
に設定します。
実はオブジェクト指向的な方法でファイルパスを扱うための pathlib.Path クラス にも glob
メソッドが用意されていて、同様の方法でファイルパスを列挙できます。
この glob
メソッドは glob.glob
関数とは異なり、再帰的にディレクトリをたどるようにデフォルトで設定されており、ジェネレーターを返すようになっています。
ややこしいですね。
os.walk を使用する方法
glob を使用せずに、os.walk
などを使用して自力でファイルを検索することもできます。
ここでは、os.walk
ですべてのファイルを再帰的に列挙しつつ、fnmatch.fnmatch を使って指定した拡張子に一致するかを調べています。
実は、glob.iglob
の実装もこのように os.walk
や fnmatch
を組み合わせて実装されています。
指定した名前に完全に一致するファイルを検索する
ファイル名が完全に一致するファイルを検索したい場合も、glob.iglob
を使って検索することができます。
ファイルを1つだけ見つけたい場合は、下記のようにループを break
で抜けてしまえばよいでしょう。
応用例: 指定した拡張子を持つファイルを grep する
下記の Python スクリプトは、カレントディレクトリ以下のすべての .java
ファイルの内容を読み込み、import
で始まる行を抽出して出力します。