ファイルからデータを読み込む (load)
Octave で、ファイルに保存したデータファイルを読み込むには、組み込み関数の load
を使用します。
例えば、下記のような二次元データ(行列データ)があるとします。
このデータファイルを読み込むには、下記のようにします(あらかじめ cd
コマンドで、データファイルのあるディレクトリに移動しておいてください)。
データファイルの内容は、ファイル名と同じ名前の変数に格納されます。
データファイルの内容を別の名前の変数に格納したいときは、次のように load
関数の戻り値を変数に代入します。
ちなみに、現在定義されている変数の一覧を表示するには、whos
コマンドを使用します。
ファイルから読み込んだ mydata
が、サイズ 3x3 のデータとして定義されていることが分かります。
ファイルにデータを保存する (save)
逆に、Octave の実行環境上で作成した行列データなどをデータファイルとして出力するには、save
関数を使用します。
次の例では、行列 A
と B
のデータを mydata.txt
というファイルに保存しています。
ここでは保存する変数を、save
のパラメーターで明示的に列挙していますが、変数の指定を省略すると、ワークスペース内で定義されている変数(whos
で出てくるデータ)がすべて保存されます。
save
の実行に成功すると、下記のようなファイルが生成されます。
save
コマンドで作成したファイルには、上記のようにヘッダ情報が付け加えられており、変数名(ここでは A
や B
)も一緒に保存されています。
このファイルを load
で読み込んだときは、ヘッダに記述された変数名でデータがロードされます。
ファイル内の任意のデータだけをロードすることもできます。
下記の例では、mydata.txt
に保存された B
のデータのみを読み込んでいます。