Hugo のローカルサーバーで動作させているとき(開発時)のみ内容を出力する private ショートコードを作成する

自分の作業用備忘録としてはメモとして残したいけれど、インターネット上には公開したくない内容に関しては、Hugo をローカルサーバーとして動作させているときだけ出力するようなショートコードを作成しておくと便利です。

private ショートコードを作成する

そのショートコードが、Hugo のローカルサーバ上 (hugo server) で使用されたかを判別するには、hugo.IsServer を参照します。

layouts/shortcodes/private.html
{{ if hugo.IsServer }}
  ローカルサーバで動作しています。
{{ end }}

あとは、.Inner 変数で、渡されたテキストを参照することができるので、たとえば次のように実装すればよいでしょう。

layouts/shortcodes/private.html
{{ if hugo.IsServer }}
  <div class="private">{{ .Inner }}</div>
{{ end }}

ここでは、出力する div 要素に private というクラスを割り当てています。 下記は private クラスに適用するスタイルシートの例です(赤系の色で強調表示するようにしています)。

.private {
  background: #fee;
  color: #f11;
  padding: 0.5em;
  border: solid 1px #f11;
}
.private::before {
  content: "Private メモ";
  display: block;
  font-weight: bolder;
}

使用方法

作成した private ショートコードは、記事ファイルの中で次のように利用します。

content/sample.md
---
title: "サンプルタイトル"
---

{{< private >}}
  これは非公開なメモだよ。
{{< /private >}}

次のように、内部のテキストで Markdown 構文を使用することもできます(その場合は、ショートコード名を % 記号で囲むことに注意してください)。

{{% private %}}
これは非公開なメモだよ。

- Markdown の構文も使えるよ
- Markdown の構文も使えるよ
- Markdown の構文も使えるよ
{{% /private %}}

(おまけ)IsServer が使えなかった頃はどうやっていたか?

hugo.IsServer は Hugo v.0.120.0 で追加されました。 また、それ以前は、Site 変数の .Site.IsServer を使っていました。 .Site.IsServer 変数は Hugo v.0.38 で追加されました。 v.0.37 以前のバージョンでは、ローカルサーバーで Web ページをホスティングしているかどうかを、.Site.BaseURL の値が http://localhost で始まっているかどうかで判断していました。

layouts/shortcodes/private.html
{{ if hasPrefix .Site.BaseURL "http://localhost" }}
  ローカルサーバーで動作しています。
{{ end }}