Vagrantメモ: Vagrant の3種類のネットワーク構成の違い

3種類のネットワーク構成の概要

Vagrant におけるホストマシンと仮想マシンの間のネットワーク構成は、下記の3種類の形態から選択して構築します。

ホストオンリーネットワーク (private network)
ホストマシンと仮想マシンの間でプライベートなアドレス空間を割り当て、その範囲内で通信できるようにします。ホスト内で閉じた世界になります。
ポートフォワード (forwarded port)
ホストマシンの特定のポート番号へのアクセスを、仮想マシンの特定のポート番号にフォワードします。物理ネットワーク上では、1台のホストマシンがすべてのサービスを提供しているかのように見えます。
ブリッジネットワーク (bridge network)
ホストマシンが参加している物理ネットワークに仮想マシンを参加させます。物理ネットワーク上で IP アドレスが割り当てられるため、あたかも物理的なマシンが増えたかのように見えます。

どのネットワーク構成を選択するべきか

それぞれのネットワーク構成に一長一短があり、状況に応じて適切なネットワーク構成を選ぶことになります。 ここでは、各マシン同士のアクセスが可能かどうかと、そこから判断した仮想マシン側のセキュリティリスクという観点でざっと特徴をまとめておきます。

ネットワーク構成host

guest
guest

host
guest

guest
physical net

guest
Security risk
ホストオンリーネットワーク
(private network)
OKOKOKLow(仮想マシンは外から見えない)
ポートフォワード
(forwarded port)
OKOKMedium(仮想マシンの特定のポートだけアクセス可能)
ブリッジネットワーク
(public network)
OKOKOKOKHigh(仮想マシンが物理ネットワークに参加する)