isInitialized の概要
Kotlin 1.2 以降では、lateinit 変数が初期化済みかどうかを isInitialized を使って調べることができます。
あるクラスのプロパティが初期化済みかどうかを調べるには次のようにします。
if (::プロパティ.isInitialized) {
// プロパティは初期化済み (代入済み)
}
直接プロパティにアクセスすると UninitializedPropertyAccessException が発生する可能性があるため、上記のようにプロパティ参照の仕組みを利用して参照するところがポイントです。
isInitialized の使用例
下記の initSubject() メソッドでは、lateinit 変数である subject が初期化されているかどうかを isInitialized で調べ、初期化されていない場合にのみ初期化を行うようにしています。
foo() や bar() メソッドの中で最初に initSubject() を呼び出すことで、subject が確実に初期化されてから参照されるようにしています。
class MyClass {
private lateinit var subject: Subject
private fun initSubject(context: Context) {
if (::subject.isInitialized) {
return
}
// ここで context を使って subject を初期化する
}
fun foo(context: Context) {
initSubject(context)
// ... subject を使う処理 ...
}
fun bar(context: Context) {
initSubject(context)
// ... subject を使う処理 ...
}
//...
}
subject の初期化には foo() や bar() の呼び出し時に渡される Context オブジェクトを必要としているため、このタイミングで初期化するしか方法がないと想定しています。