大文字・小文字の区別 (ignorecase)
/{pattern} によるカレントファイル内の検索や、:vimgrep による grep 検索では、デフォルトでは大文字・小文字を区別 してパターンマッチングが行われます。
ignorecase オプションを設定すると、大文字・小文字を区別せずに検索できるようになります。
:set ignorecase "大文字・小文字を区別しないで検索
:set noignorecase "大文字・小文字を区別して検索 (default)
ignorecase に加えて smartcase オプションを設定すると、検索パターンに大文字を含むときだけ大文字・小文字を区別して検索できるようになります。オススメです。
:set ignorecase smartcase " 検索パターンに大文字を含むときだけ大文字・小文字を区別して検索
ファイル末尾まで検索したら先頭から検索 (wrapscan)
n キーを連打して検索パターンにヒットした箇所に次々とジャンプしていくとき、デフォルトでは最後にヒットした文字列まで到達すると、次はファイルの先頭に戻って検索されます。
nowrapscan オプションを設定しておくと、ファイルの末尾でカーソルのジャンプが停止します(下まで検索しましたが該当箇所はありません と表示されます)。
:set wrapscan "折り返し検索 ON (default)
:set nowrapscan "折り返し検索 OFF
検索結果のハイライト (hlsearch)
hlsearch オプションがセットされた状態で検索を行うと、検索にヒットした部分がすべてハイライト表示されるようになります。
:set hlsearch "検索結果のハイライト ON
:set nohlsearch "検索結果のハイライト OFF (default)
hlsearch オプションを設定していると、検索結果のハイライト表示が出っぱなしになって邪魔になることがあります。
その場合は、次のコマンドを実行してハイライト表示を消すことができます。
:nohl " nohlsearch の省略形オプション名とコマンド名が nohlsearch で同じなので混同しないようにしてください。
インクリメンタル・サーチを有効にする (incsearch)
incsearch オプションがセットされた状態で検索を行うと、検索パターンを 1 文字入力するたびに検索結果がリアルタイムに表示されるようになります。
このインクリメンタル・サーチは便利ですが、パターン入力中にカーソル位置がジャンプしてしまうので、慣れるまで戸惑うことがあります。
:set incsearch "インクリメンタル・サーチ ON
:set noincsearch "インクリメンタル・サーチ OFF (default)
インクリメンタル・サーチ中に CTRL-G や CTRL-T キーを入力すると、パターン入力を継続したまま、次(あるいは前)のヒット箇所にジャンプすることができます。
このキーマッピングは若干覚えにくいですが、QWERTY キーボードの場合、G キーは T キーの上にあるので、キーの位置関係で覚えるといいかもしれません。