環境変数 P4CONFIG
にファイル名を設定しておくと、そのファイルが置いてあるディレクトリ以下で実行した p4
コマンドでは、そのファイルに記述されている P4
設定が使われるようになります。
export P4CONFIG=.p4config
例えば、Depot1
ディレクトリと、Depot2
ディレクトリで、別の Perforce サーバへ接続したい場合は、下記のように設定ファイルを配置します。ここでは、P4CONFIG
環境変数に .p4config
と設定しているため、その名前で設定ファイルを作成しています。
P4PORT=depot1.example.com:1666
P4CLIENT=maku.linux.depot1
P4PORT=depot2.example.com:1666
P4CLIENT=maku.linux.depot2
これらの設定ファイルで設定していない設定項目に関しては、従来通り、環境変数などで設定した値が使用されます(.p4config
ファイルで部分的に設定を上書きできるということ)。
.p4config
ファイルを入れ子構造で配置することもできます。
その場合は、p4
コマンドを実行したディレクトリから上位にディレクトリを探していき、最初に見つかった設定ファイルが使用されます。
例えば、Depot1/.p4congig
と Depot1/Depot2/.p4config
が存在する場合、Depot1/Depot2
ディレクトリ以下のディレクトリで p4
コマンドを実行すると、Depot1/Depot2/.p4config
の方に記載された設定が使用されます。