Java や C++ の変数にあたるものは、R ではオブジェクトと呼びます。
現在作成されているオブジェクトの一覧を確認するには、ls()
あるいは objects()
を使用します。
> x <- 1:10
> y <- x**2
> ls()
[1] "x" "y"
> objects()
[1] "x" "y"
上記の結果表示されたオブジェクトは、下記のように「参照可能」ということです。
> x
[1] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
> y
[1] 1 4 9 16 25 36 49 64 81 100
不要なオブジェクトは、rm()
で削除することができます。
> ls()
[1] "x" "y"
> rm(x)
> ls()
[1] "y" # x が削除された
R の実行環境を終了するとき、現在作成されているオブジェクトは、カレントディレクトリの .RData
というファイルに保存されます。Windows などでは、この .RData
をダブルクリックすることで、終了時と同じ状態で R を起動することができます。このような仕組みがあるため、分析の対象ごとにディレクトリを作成しておくと便利です。