R では「作図デバイス」を切り替えることによって、plot()
や hist()
による描画内容を画像ファイルに出力することができます。現在の環境でどのような形式をサポートしているかは下記のように確認できます。
help("Devices")
たとえば、png ファイルにプロットするには下記のように png()
関数を使用して作図デバイスを切り替えます。
描画が終わったら、dev.off()
で作図デバイスを閉じます(閉じないとファイルが使用中のままになってしまい、別のアプリケーションから開くことができません)。
png("output.png", width=400, height=300) # 作図デバイス(png)を開く
plot(x, y) # 描画
dev.off() # 作図デバイス(png)を閉じる
svg()
関数を使用すれば、グラフの出力先を SVG ファイルに変更することができます。
svg()
関数の width
、height
パラメータの単位は、デフォルトでインチとなっていることに注意してください(png()
関数の場合はピクセル数でした)。
svg("output.svg", width=4, height=3) # 作図デバイス(svg)を開く
plot(x, y) # 描画
dev.off() # 作図デバイス(svg)を閉じる
こちらの場合も、実際の SVG ファイルは、dev.off()
してからアクセスできるようになります。
ファイルがどのディレクトリに出力されるかは、getwd()
で確認できます。
> getwd()
[1] "C:/Users/maku/Documents"
このワーキングディレクトリは setwd()
により変更可能です。
> setwd("C:/your/dir") # スラッシュを使う場合
> setwd("C:\\your\\dir") # バックスラッシュを使う場合
この setwd()
は柔軟にできており、次のようにして 1 つ上のディレクトリに移動することもできます。
> setwd("../")