RVM (Ruby Version Manager) というツールを使うと、簡単に複数バージョンの Ruby を切り替えて使用できるようになります。
まずは RVM 本家のスクリプトを使って RVM をインストールします。 コマンド一発でインストールする方法が、本家のサイトに書いてあります。
記述されている通り実行すると、rvm
コマンドが使えるようになります(正確には、自動で修正された ~/.bash_profile
を再読み込みする必要があるかもしれません)。
$ rvm list known
とすると、インストールできる Ruby のバージョンが一覧表示されます。 ここでは、Ruby 1.8.7 と Ruby 1.9.3 をインストールしてみます。 ソースコードからインストールするので数分かかります。
$ rvm install 1.8.7
$ rvm install 1.9.3
既に Ruby 1.8.7 (/usr/bin/ruby
) がインストールされている場合でも、RVM で管理する Ruby は別物としてインストールする必要があります。
RVM でインストールされた Ruby は、$HOME/.rvm/rubies
の下にバージョンごとに格納されていきます。
複数の Ruby がインストールされている場合は、使用するバージョンを選択しておきます。
RVM で管理されている Ruby のバージョンは以下のように rvm list
コマンドで確認できます。
$ rvm list
rvm rubies
ruby-1.8.7-p357 [ i686 ]
=* ruby-1.9.3-p0 [ x86_64 ]
使用する Ruby のバージョンを切り替えるには以下のように ruby use
コマンドでバージョンを指定します。
$ rvm use 1.9.3
$ rvm use 1.9.3 --default # Default version for new shells
デフォルトで使用するバージョンを切り替えておけば、Aptana などの総合開発環境で使用する Ruby のバージョンも切り替わってくれます。