まくまくWindowsノート
doskey を使ってコマンドプロンプト用のマクロを登録する
2020-10-22

doskey コマンドによるマクロ登録の基本

doskey コマンドを使用すると、コマンドプロンプトから使用するマクロ(コマンドエイリアス)を設定することができます。

C:\> doskey cat=type $*
C:\> doskey ls=dir /b $*
C:\> doskey u=cd ..
C:\> doskey uu=cd ..\..
C:\> doskey uuu=cd ..\..\..
C:\> doskey cd-dir1=cd D:\my\favorite\dir1
C:\> doskey cd-dir2=cd D:\my\favorite\dir2

現状登録されているマクロの一覧を表示するには doskey /macros コマンドを使用します。

C:\> doskey /macros
cat=type $*
ls=dir /b $*
u=cd ..
uu=cd ..\..
uuu=cd ..\..\..
cd-dir1=cd D:\my\favorite\dir1
cd-dir2=cd D:\my\favorite\dir2

コマンドプロンプト起動時に自動的にマクロ設定するようにする

doskey コマンドで設定したマクロは、コマンドプロンプトを閉じると消えてしまいます。 ここでは、コマンドプロンプトを起動したときに、自動的に doskey でマクロ設定を復帰させるようにする方法を説明します。

マクロ設定の保存と復帰

現在のマクロ設定をファイルに保存するには、doskey /macros コマンドの出力をファイルにリダイレクトします。

C:\> doskey /macros > D:\x\myconf\doskey_macros.txt

逆に、上記のように保存したマクロ設定ファイルを読み込むには、doskey /macrofile コマンドを使用します。

C:\> doskey /macrofile=D:\x\myconf\doskey_macros.txt

コマンドプロント起動時に自動読み込み

コマンドプロンプト (cmd.exe) の起動時に、/k オプションを使用すると、任意のコマンドを実行した上で起動することができます。 このオプションで上記の doskey /macrofile コマンドを実行するようにすれば、コマンドプロンプトの起動と同時にマクロ設定を復帰させることができます。

この cmd.exe /k コマンドの実行を自動化するには、cmd.exe のショートカットファイルを作成するのが簡単です。 cmd.exe のショートカットを作成し、そのプロパティの リンク先 を下記のように変更します(/k オプション以降を追加)。

%windir%\system32\cmd.exe /k "doskey /macrofile=D:\x\myconf\doskey_macros.txt"

あとは、このショートカットファイルを使ってコマンドプロンプトを起動すれば、自動的に doskey によるマクロ設定が有効になります。

2020-10-22