Gradle はライブラリの依存関係などを処理するために、インターネット上の Maven リポジトリである JCenter や Maven Central などを簡単に利用できるようになっています。
どのリポジトリを使用するかは repositories
ブロックで下記のように指定します。
repositories {
jcenter() // Maven リポジトリとして JCenter を使用する
mavenCentral() // Maven リポジトリとして Maven Central を使用する
}
ローカルディレクトリに Maven リポジトリを作成して、ビルド時にそこからライブラリを引っ張ってくるようにすることもできます。
ローカルの Maven リポジトリを参照するためには、repository
ブロックで mavenLocal()
を実行します。
repositories {
jcenter() // Maven リポジトリとして JCenter を使用する
mavenLocal() // Maven リポジトリとしてローカルディレクトリを使用する
}
デフォルトでは、下記のディレクトリがローカルの Maven リポジトリとして参照されます。
$HOME/.m2
%UserProfile%\.m2
リポジトリとするディレクトリを変更したい場合は、下記のように設定します。
repositories {
maven {
url '../maven_repo'
}
}
独自で立ち上げた Maven サーバを利用するように設定することもできます。
repositories {
maven {
url 'http://example.com/repo'
credentials {
username 'yourname'
password 'sd$49aYd'
}
}
}
Meven サーバにアクセスするためのユーザ名やパスワードを上記のように設定しておくこともできます。
ただし、ビルドスクリプト内にパスワードを記述するのは避けたほうがよいので、例えば別ファイル(gradle.properties
など)に定義しておくのがよいでしょう。
mavenUsername = yourname
mavenPassword = sd$49aYd
repositories {
maven {
url 'http://example.com/repo'
credentials {
username mavenUsername
password mavenPassword
}
}
}
他にも、環境変数にユーザ名やパスワードを設定しておく方法もあります。