まくまくKotlinノート
VS Code で Kotlin の開発環境を構築する
2020-05-12
統合開発環境として Visual Studio Code の人気が高まってきています。ここでは、VS Code 上で Kotlin コードのハイライト表示や、ショートカットキーでのビルドを行えるように環境構築します。

Kotlin 構築の構築

kotlinc のインストール

VS Code 自体は Kotlin コードのコンパイル機能を持っていないので、kotlinc コマンドはあらかじめインストールしておく必要があります。

コマンドラインから次のように kotlinc コマンドを実行できるようになっていれば OK です。

$ kotlinc -version
info: kotlinc-jvm 1.3.71 (JRE 1.8.0_212-release-1586-b04)

Kotlin Language プラグインのインストール

VS Code の Extensions タブから kotlin で検索して、 Kotlin Language プラグインをインストールします。 このプラグインにより、Kotlin コードのシンタックスハイライトなどが効くようになります。

vscode-001.png

Code Runner プラグインのインストール

VS Code の Extensions タブから code で検索して、 Code Runner プラグインをインストールします。 このプラグインにより、ショートカットキー一発で Kotlin コードを実行できるようになります。

vscode-002.png

Kotlin プログラムを実行してみる

VS Code への各種プラグインのインストールが済んだら、簡単な Kotlin プログラムを記述して実行してみます。

コードの作成

まず、VS Code を適当な空のディレクトリを起点にして起動します。

$ mkdir sample-kotlin
$ code sample-kotlin

Ctrl + N キーでファイルを新規作成し、次のように入力して Ctrl + S で保存します。 ファイルの拡張子は .kt にしてください。

main.kt

fun main() {
    println("Hello World!")
}

実行

後は、下記のいずれかの方法でプログラムを実行できます。

  • Ctrl + Alt + N ショートカットキーを押す
  • エディタ上で右クリックして Run Code を選択
  • F1 キーでコマンドパレットを開いて Run Code を実行

OUTPUT ウィンドウに下記のように出力されれば成功です。

[Running] cd "d:\sample-kotlin\" && kotlinc main.kt -include-runtime -d main.jar && java -jar main.jar
Hello World!

[Done] exited with code=0 in 6.605 seconds

ビルドしてから実行しているので結構時間がかかりますね。。。 ちなみに、出力を見ると分かるのですが、内部的には下記のようなコマンドが実行されています。

cd <作業ディレクトリ> && kotlinc main.kt -include-runtime -d main.jar && java -jar main.jar

kotlinc コマンドが見つからないというエラーが出るとき

VS Code を起動した状態で kotlinc コマンドをインストールした場合は、環境変数 PATH の設定が反映されていない可能性があります。 その場合は、VS Code を再起動すれば直ります。

2020-05-12