通常の変数は、使用する前に Variables や Vars キーワードを使用した変数定義が必要です。
EasyLanguage には、そのようなユーザ定義変数の他に、定義済み変数 (Pre-Declared Variables) が用意されています。
定義済み変数には、数値型と真偽値型 (true or false) 用のものが 100 個ずつ用意されています。
Value0 ~ Value99: 数値型の定義済み変数。初期値は 0。Condition0 ~ Condition99: 真偽値型の定義済み変数。初期値は false。下記のサンプルコードでは、Value1 と Condition1 を使用しています。
Value1 = Average(Price, Length);
Condition1 = Close crosses above Value1;
一般的には、Value1 や Condition1 といった名前は意図が伝わりにくいので、これらの定義済み変数を使用するのは、開発段階での一時的な用途に限るのがよいでしょう。
最終的には、Vars: キーワードを使用して、適切な名前の変数を明示的に定義するようにしてください。
ただ、For ループなどのカウンタ用変数になら使用してもいいかもしれません。
for Value1 = 0 to 5 begin
//...
end;
ユーザ定義の変数と同様に、定義済み変数の値も次のバーの計算処理に引き継がれます。
例えば、下記のように Value1 の値を毎バーの計算で加算していくと、どんどん数値が大きくなっていきます。
Value1 += 1;
Plot1(Value1);
Value1[1] とすると、1本前の足の Value1 の値を参照できるのもユーザ定義変数と同様です。